今日は数量や図形、標識や文字などについて解説します。

 

幼稚園教育要領によれば「遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気づいたりし、自らの必要性に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる」と記載されています。

私ども旭幼稚園では、クラスのお友達のロッカーなどには目印となるシールを貼っています。〇〇ちゃんはチューリップマーク、▽△ちゃんは鳥のマーク、などという方法です。全員違うシールなので、識別に役立つように、という目的なのですが、そのうちお友達のシールの柄を覚えて、お互いに教え合ったりしています。

 

また遊びの中で数量を比較したりしますが、子どもの発想は面白いですよ。とにかく自分の方が上だ、一番だ、という事を主張するため、自分にとって都合の良い点をアピールします。どんぐりの数比べにしても「数は少ないけれど、私のほうが大きいどんぐりが多いから、重さでは上だ」と主張したりします。

運動会の後は「リレーごっこ」が続きますが、単に「走って、次の人にバトンを渡す」事に集中してしまい、肝心の「どっちが勝ったか」はそっちのけだったりします。そのうち、「人数が同じじゃないと勝負はつかない」とか「年少さんが混じっていては勝負にならない」などという点に気づき、調整しようとします。

お正月前後は「かるた」が登場します。字が読めないと札が取れない。(絵で判断できるのですが…)そうなると「勝ちたい」という一心で文字に興味や関心を持ち始めます。文字を知ると、お友達に手紙が書きたくなる。私も3歳くらいの園児さんからハートマークがいっぱい書いてあるお手紙をもらったりします。「大好きだよ」って意味でしょうね。文字は書けないけれど、何とか自分の気持ちを伝えようとする。この気持ちを大切に育てていきたいと思っています。文字でなくてもいいんです。そのうちマークでは伝えられるものが限られる。もっと多くの事を伝えたいと思うまで待ってあげればいいと思っています。

 

旭幼稚園では、年長さんにパソコンを使った文字あそびを取り入れています。ゲーム感覚で、遊びながら文字に興味や関心を持ってもらおうと言う事なのですが、皆さん楽しく活動しています。この活動を行う事で、興味を持つ「きっかけ」になればいいな、と思っています。幼稚園での活動は「きっかけ作り」。肝心なのは「園児さんのやる気」です。このやる気を引き出すために、あれこれ環境を整え、興味を持ちそうなものを、さりげなく保育室の片隅に置いておく。こんな「仕掛け」をしたり、知っているのに知らないふりをしたりします。

  幼稚園の先生って、役者になる事も必要なお仕事なのです。