新型コロナウイルス、まだまだ猛威をふるっています。全く衰える様子がありません。感染者数も高止まりしていて、栃木県も緊急事態宣言地区に指定されました。

  このような中、行事の在り方が問われているような気がします。オリンピックですが、世界中から選手・役員・報道などの方々が集うので、新たな変異株が世界中に拡散されないか、内心ヒヤヒヤしていましたが、今の所、東京変異株は出ていないようです。本当なら人の流れを止めないといけない状態ですから、個人的には再延期が一番良い方法かな、と思っていましたが大人の都合もあるのでしょうね。選手の皆さんの頑張りに、ついついテレビで応援してしまいました。その意味では節制のない人間だなあ、と再確認した次第です。

  次に夏の甲子園。これも出場できるのは、「その時」しかない訳で中止しずらいのは分かりますが、野球大会なら選手監督、限られたスタッフのみにすれば良いものを、応援団やブラスバンドまで動員できる事になるのは感染防止と言う観点から「いかがなものか?」と思ってしまいます。

  テレビでは「24時間テレビ」が無観客で開催されるようですが、出演者・スタッフ・地方ロケ担当者まで入れたら相当数になります。大丈夫なんでしょうかね?チャリティ―目的なら、芸能人の方々が募金する風景を流して、「ただいま募金受付中」のテロップ流すのでも充分かな?って思います。

  前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。幼稚園にも様々な行事があります。現在、7月に予定していた「夏祭り」ですが、感染拡大を受けて「延期」としています。当初、8月後半の2学期に行えればいいな、と思っていましたが、栃木県が緊急事態宣言地区になってしまい、これも考えてしまいました。
  2学期には運動会・発表会と行事が予定されています。行事は生活の節目でもありますし、成長の様子を確認していただく場でもあります。人によっては「あんなもの、演歌歌手の歌謡ショーみたいなもの。子どもを見世物にするようなもので、意味がない」という方もいらっしゃいますが、私どもは

・年齢に合わせた活動を、身体表現と言う形で披露する場である。成長した様子を確認していただける場である、と理解しています。
・単に出来栄えを競うのではない。自分で考え・判断し・行動できるように、という目標を具体化するものである。
・仲間と一緒に同じ目的に向かって努力する事。そして努力の成果が結果として返って来る事を確認する場である。
このように考えています。

「最初に行事がある」のでなく、「行事を通じて、園の目標を達成する場である」と考えています。実際、多くのお友達が行事の後、ひとまわり大きく成長して、積極的に行動できるようになっている姿を見ているだけに、行事は大切にしたい。同じ仲間で行えるのは、これ1回限りなのです。想い出つくりだけでなく、大切な学習の場であるだけに、行事は行っていきたいのです。でも「安全に」という事が前提であるだけに、どうしたものかと考えてしまう毎日です。

コロナウイルス、何とかなりませんかね?