新型コロナウイルスが終息を見せない今、社会全体が大きく変わろうとしているように思います。私も気になってネットのニュースを見ているのですが、ニュース記事の後ろに、読者が自由に意見を書き込める欄があります。しかも、それを読んで納得した人は「いいね」を。これには賛成できない、という人は「バッド」の意思表示をすることができます。ある意味「国民の意見」ではないかと思い、興味半分でけっこう良く見ています。

 国としてはコロナ感染を避けたい訳です。原因と思われる飛沫感染を避けるため「密」を避ける。電車通勤などを減らしたい。そこでテレワーク推進となりますが、保育や医療を筆頭に、テレワークできる職種ばかりではない訳です。

ネット読者の意見では「テレワークできる会社がうらやましい。うちはコロナに関係なく、今までと同じ時間に全員出勤ですよ」「テレワークやってみたけど、子どもが預けられないと仕事にならない」「何で少しくらいの熱で保育園は預かってくれないんだ」「運動会中止はないだろう。子どもも楽しみにしていた。市の保育課に苦情を言う」など、意見は様々です。

 中には「あなたが産んだ子でしょう?責任を市や保育園に転換しないで、自分で守ろうとしないとダメですよ」という意見、また幼稚園・保育園関係者と思われる方からは「もう限界です。お家にいられるのなら、家庭保育にご協力下さい」という意見もあります。立場が違うと、考え方も意見も違ってくると言う好例でしょう。

  私ども、旭幼稚園では市と協議のうえ、市のガイドラインに従った保育を行います、としか言えません。ですから市から「家庭保育に協力していただける方は、できるだけお家で見て下さい」という指針が出れば、そのように連絡します。昨年のように「医療関係者、物流やライフライン保守をやっているご家庭のお子様はできるだけ預かって欲しい」と言えば、そのようにしています。ですが…。

現在、私たちにできる事は限界だと思います。おむつ交換、着替え、食事と「密」「接触」が避けられない保育は、これ以上の対策が思いつかない。これが現状です。

 感染防止という考え方を推し進めると、ちょっと感染者数が減ってきた今、ロックダウン等の措置をとって、一気に感染者数を減らす。その後、ワクチン2回接種した人は、ここまで食事・音楽ライブ・スポーツ観戦などして良い。感染対策講習会に参加し、しかるべき対策を行っている店は夜9時まで、10時まで営業して良い。お酒もある程度提供を認める、等々の段階的な解除も考えて良いように思います。
単に緊急事態宣言を出して「皆さん、我慢して下さい」では私たちも限界なのです。「ここまで感染者が減ったら」という目安を出していく事も必要ではないかと思います。後は治療薬でしょうか。これができたら、一気にコロナを閉じ込める事ができると期待しています。早くコロナが終息して欲しいですね。