緊急事態宣言も解除となり、幼稚園に全園児さんが登園し、「いつもの賑わい」が戻ってきました。やはり幼稚園はこうでなくちゃ!と思う反面、「感染症対策、今まで以上に徹底しないと」等々、心配な部分があります。
 園児さん達は早速運動会の練習に入りました。皆さんニコニコ笑顔で練習に参加していました。お友達と一緒に、ひとつの活動を行う喜び、みたいなものを感じました。再開できて本当に良かったと思っています。

 旭幼稚園の考える運動会など、行事と言うものに対する考え方の基本は以下の通りです。

 行事とは、毎日の生活の中で行っている事を、ひとつの節目として、総合的な活動として発表する場である、という事です。そして発表の中に「努力する子(一生懸命取り組む事)」「たくましい子(途中であきらめず、最後まで頑張る事)」「心のやさしい子(友達を大切にする子)」という旭幼稚園の教育方針を具体的な活動として見ていただく場である、と言う事です。

そして(ここも大切な点ですが)「成長を確認する場」である、という事です。同じ「かけっこ」でも、年少さんはお尻を振りながら、ほのぼのとした「かけっこ」になっています。年中さんは「走り方が様になってきた」という感じになり、年長さんに至っては、コーナーを回る時、体を内側に傾けて、大人さながらのコーナリングを見せる様になっています。
遊戯にしても、本当に「覚えた事を、一心不乱に表現する」年少さん、周りを意識した動きができるようになる年中さん、表現力が格段に上手な年長さんと、各学年の「差」がはっきりと見えてきます。
この演技をみていただき、年少の皆さんは「年長になると、あんな演技ができるようになる」という憧れが、年長の皆さんは「幼稚園に入園した当初はあんな感じだったよね」という事で「成長」を再確認していただける「場」であることが大切な目的になっていると考えています。

 つまり、行事とは、幼稚園の教育目標を達成するための「手段」であるという事なのです。決して「目的」になってはならない。ここが大きなポイントになっていると考えています。こんな所も感じ取っていただければ幸いです。

  今日は実質「2学期最初の日」みたいなものですから、多くのプリント、お持ち帰りをお願いしました。運動会に関するアンケート、取らせていただきました結果もお持ち帰りいただきました。

  新型コロナウイルスも感染者数が低下しているとはいえ、まだまだ予断を許さない状況です。栃木県は独自にまん延防止法による自粛のお願を出しています。全面解除ではない、という事も考慮しないといけません。そのような中、運動会をどのように行うか。非常に難しい決断を迫られております。今の所、今後大きな変化がなければ、という条件付きですが「学年別開催」「3日に分けての開催」は決定事項とさせていただきます。問題は保護者参加を何名にするか、という問題が残りました。多くの人に見ていただきたいという面と、感染防止という面、どちらを優先させるか、という問題です。

 蜜を避ける、距離を取るという事を考えると、集まっていただく集団の数は少ないほど良い事になりますが、できるだけ多くの皆さんに、園児さんの成長をみていただきたい、という園としての(園長としての)思いもあります。昨年は保護者2名まで、とさせていただきましたが、今年はデルタ株など、変異ウイルスも多く出ています。それを考えると、保護者1名とさせていただく事に決定しました。

これ以外でも、まだ決めかねている部分も多く、プログラムも種目を打っただけ。表紙のイラストも下書きのまま、という状態です。