31日、衆議院議員の総選挙が終わりました。新聞等では自由民主党が大幅に議席を減らすのでは?という予想でしたが、過半数を超しました。立憲民主党が思いのほか議席を確保できず、これも新聞の予想とは大外れでした。

 ネットの意見を拝見していると小選挙区制で敗れながら、比例区に重複立候補していたため、復活当選する「ゾンビ議員」はいやだ、という意見も多かったようです。
私、今の選挙制度が間違っているように思います。

 私案ですが、衆議院議員は完全比例代表制。政党にしか投票できない。個人名を書いたら無効。拘束名簿式比例代表で争うようにする。これが第1案です。これでいくと、脛に傷を持つような方が上位にランクインしていたら、その党に投票しなければいい訳で、何度か選挙を経験すれば、汚職議員や黒い噂がたえない方を上位に指名する政党はなくなるでしょう。
第2案として中選挙区制度に戻す。今の小選挙区では「選びたい」人がいない場合、どうすればいいのか。救済案が何もない訳です。それを解決するには中選挙区制に戻すしか方法がないように思います。
 衆議院の定員ですが、今の人数は多すぎます。拘束名簿式比例代表制度にするなら300人もいれば充分でしょう。

 参議院議員についての私案ですが、もともと良識の府と言われていた参議院。これに比例代表とか政党政治を持ち込んだ事が間違い。良識の府なのですから、政党に参加している人は立候補禁止。あくまでも個人の良識に従い、様々な問題を、個人の考えで採決するべきだと思うのです。

 参議院の定員は人口に関係なく、「各都道府県2名。全国で94名」これで十分です。こう言うと、必ず「1票の格差が大きすぎる。憲法違反だ」と息巻く方が出ますが、ちょっと待って欲しいのです。
人口が最も少ない県を基準にしたら、人口が多い首都圏の議員は爆発的に増やさないといけません。アンバランスになります。地方の意見は多数決で決めたら、絶対に通りません。そのうち、公共投資は首都圏だけにする。地方に公共投資をしても無駄だから。なんて事にもなりかねません。
だったら、参議院は良識の府なのですから、どんなに人口が多かろうが少なかろうが「各県2名」でいいと思います。
 もし、どうしても議員になりたいと言うなら、地方に住民票を移し、地元の大変さを身をもって味わい、地元のために環境を整備する。首都圏であれ地方であれ、同じようなインフラを整備する事こそが「格差の是正」。喜んで地方に移り住みます、という方を選べばいい訳です。これが本当に実行されたら、東京神奈川の立候補者が数人になって、鳥取が10人以上立候補するかも知れませんが、国会議員である以上、日本全国見まわして、どこに住もうが同じような環境で住めるようになるのが理想かもしれません。

 話は全然違うのですが、高齢者が交通事故を起こすとネット上では「70歳になったら免許証を失効させるべき」などと言う意見が飛び交います。そりゃバス・地下鉄など、公共交通機関が発達している首都圏なら運転免許なんて不要でしょう。20歳でも30歳でも免許なんて不要です。
でも、生活路線バスが1時間1本あるかないかの地方都市に住めば、車はライフライン。車がなければ病院にも買い物にもいけません。都会の人はそれがわからない。だからあのような暴論が言えるのだと思っています。今後も1票の格差の是正、などと言って都会の議員を多くすれば、地方の実情がわからず、首都圏中心の政治になってしまいます。それを防ぐためには、1票の格差なんて無視して、各県2名で十分だと思っています。

  こんな事、言ってますけど絶対に実現しないでしょうね。