園長の井上です。ブログ、更新していなくて申し訳ありません。
事務に追われ、やっと時間がとれる時期となりました。

 年度初めは、昨年度の決算やら、新年度の予算・計画書、人員報告、保険等の更新など、次から次へと書類が送られてきます。送る側は「うちの報告書、ひとつだけ」と思っておられるのでしょうが、それを答える側としては大変なのです。

 認定こども園になってから、文部科学省、厚生労働省、内閣府、県、市と様々な所から、似たような書類の提出を求められます。それにもまして、わが法人は幼保連携型認定こども園、学童クラブ2つ。企業主導型保育施設を運営していますので、その数といったら半端ないです。

 認定こども園は、会計事務所にお願いしていますので、金額に関しては出し入れ完全に把握できるので良いのですが、令和4年度も「この支出は何ですか?」という質問に対して、思い出すのに時間がかかってしまうものがあったり、収入が合わない所があったりと、原因究明が大変でした。何か月も前のものだと、忘れている事もあります。必死になって納品書の束を整理したり、どうしてもわからないものは、「この支払いの内容を教えて下さい」とメーカーさんに依頼したりして、何とか決算ができました。

  ただ、毎年時間がかるのが学童クラブの会計です。厚生労働省の指針によれば「学童クラブは原則40名を上限。ただし、やむを得ない場合は70名まで認める」というものです。ところが足利市の場合、条例によって「おおむね40名まで」という事になってしまい、40名以上の会員がいる旭幼稚園学童クラブは2つにわけないといけない、という指導が入りました。そこで2つの学童クラブが運営できるだけの面積(クラブ員の人数に応じた必要面積)を確保できるだけの建物を建てながら、「大人の都合」で実質的にひとつの学童クラブであるものの、2つに分割しないといけない事になっています。

 市としては書類上2つのクラブだから、予算書・決算書、申請書など全て2つ、という考え方です。でも、建物も別。電気やガス・水道も別と言うのなら比較的簡単ですが、法人としてひとつのメーターで管理している電気・ガス・水道を比例案分して、それぞれ記載するように求められています。これが大変。時間がかかります。そんな訳で、こちらにとられる時間が半端ない。だから旭幼稚園は報告書の提出が遅くなってしまいます。(単なる「言い訳」です)

 本来なら、書類等は最低限で。園長たるもの、毎日各保育室を回って、子どもの様子を見ながら指導計画やら活動の内容などを担任と話し合うのが仕事のはず。これができない状態は何か違っているんじゃない?って思っています。(事務員さんを雇えるだけの予算も取れません)
 思うに「規制は最低限で。大元の厚生労働省が「最大70人」と言っているのだから、厚生労働省の基準そのままを条例にするので良いはず。何でそこでより厳しい基準を作るのかなあ、って疑問が残ります。だから栃木県は…。いや、今回はここまでにしておきましょう。続きは次回に回します。