遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。
恒例となりました「初日の出」の写真は、副園長が担当しているブログに載っています。御来光のご利益がありますように…。

 今年は新年早々、大きな地震がありました。羽田空港では信じられない事故が起きました。被害にあわれた皆様、本当に大変だと思います。心中お察し申し上げ、一日も早く回復される事を念じております。何か激動の年を感じさせますが、私たちは地に足を付けて、保育にまい進する所存です。

 新学期が始まる前に、職員会議の席で「3学期は各学年の教育目標に向かって努力して欲しい」というお願いをしました。旭幼稚園の教育目標ですが、3歳児は「基本的生活習慣の会得」4歳児は「経験や活動のためこみ」5歳児は「これらの経験を基礎として、自己発揮をする」という事になっています。
先ずは3歳の時に、安心して活動できる場所。それが幼稚園、という事を認識する。その認識の上に、様々な経験や活動を通じ、「やってみた」「やった事がある」という事を蓄積していく。(できる・できないではなく、やってみた事がある、という経験を重視します)そして5歳児になると、今までの経験をふまえ、目の前にある課題や教材に対して、自分なりの工夫をして、自己発揮していく、というものです。

 心理学者、脳科学研究者によって「教育は3歳から」と言う事が確認されています。代表的な実験ですが「赤いランプが点灯したら、赤いボタンを。青いランプが付いたら青いボタンを押してください」という指示に対し、正確に対応できるようになるのがおおむね3歳とわかっています。つまり、大人の指示に従った行動がとれるようになる。教育が可能になるのが3歳から、という事なのです。では、それ以下の年齢ではどうなのか?同じように指示しても、とにかく何色のランプがついても、目の前のボタンを強打してしまうそうです。私も小さなお友達をみていて、納得する部分です。

 では、2歳以下のお友達に対して、どのような教育目標をたてているか。2歳は「生きる力の基礎を獲得する」。1歳は「自分の思いが発揮できる時間と空間の保障」0歳は「安心・安全な生活空間の保障」です。つまり、「安心して過ごせる場所が幼稚園ですよ」という安心感の上に「やりたい事をやってみましょう」という自由を保証する。そして集団生活の中で、人とのかかわり方、先生とのかかわり方を会得する、という事です。ただ、2歳と3歳の目標がかぶっているようにも見えますが、2歳児では個人の思いを主に、3歳では「お家ではやっていいかも知れないけれど、幼稚園と言う集団の場では、お家と違うルールになっていますよ」という事を知ってもらう、という視点の違いがある、と思っています。

 このようなカリキュラムを通じて、総合的な発達を促していく。これが旭幼稚園の教育目標です。「できた・できない」ではなく「ここまで工夫した・こんなアイディアが出せるようになった」という「目には見えないけれど、子ども達が頑張った点」を評価してやりたいと考えています。
大それたことを言うようですが「0歳からの教育」ができるんじゃないか、とさえ思っています。一番最初にお話ししたランプの点滅とボタンの操作と反するかも知れませんが、「大人の指示に対して的確な対応が取れる」ための「準備段階」「的確な対応を取るための経験や活動を会得する時間」(無から有は生じない。有を生じるための経験が出来ている)が0歳から2歳の間、と考えると0歳から教育が始まっている、できる、という事になります。

 旭幼稚園ではこのような考えのもと、一人ひとりの個性に応じた援助をしながら、園児さんが大きくたくましく成長していけるよう、今年も頑張っていく所存です。
今年は創立50周年にあたります。ここまで継続していけたのも、多くの皆様のご支援があればこそ、と思っております。深く感謝申し上げます。
50周年記念イベントも企画が進んでいます。もうすぐ「創立50周年プレ事業」として熱気球体験搭乗会も予定しています。

皆さんの笑顔の為、今年も精一杯頑張りますので、宜しくお願い申し上げます。