皆さんも下野新聞一面を見て、ご存知かと思いますが、地元の保育系短期大学として多くの卒業生を送りだした足利短期大学が、本年4月の新入学生を最後に募集を停止し、令和8年3月をもって終了する事が発表されました。原因は入学者数の減少だそうです。

 私の知っている足利短期大学は、1学年100名。2学年200名定員で、華やかな雰囲気のキャンパスライフを送っている印象でした。でも、ここ数年は入学者数が減少し、文部科学省の大学補助金も定員充足率が悪い場合、大幅に減額されるそうで、断腸の思いでの決断だったろうと思います。私の園でも多くの卒業生が大活躍してくれています。毎年教育実習も受け入れています。就職説明会の会場では、就職担当の先生方と情報交換する位、親しくおつきあいさせていただいただけに、非常に残念です。

 新聞では18歳人口の減少、4年生大学を希望する人が増えた、等々の原因が書かれていましたが、首都圏の大学に行ける人ばかりではない。大学で学びたいけれど、下宿するまでの経済的余裕はない。家から通える大学でないといけない、という制約のある方も多いと思うのです。その意味から、地方の大学は、その地方の「学びたい人」のため、学びの場を提供するという大きな意味を持っていた。その地方の文化を支えていたと思うのです。それだけに残念です。

少し前に、館林市の関東短期大学が募集停止しました。それに続いて足利短期大学も、となると保育者になりたい、という方々が学べる場所が少なくなってきます。あのフランシスコ・ザビエルが東方見聞録の中に「東洋の大学」と紹介した足利学校のある足利市。あの時代は日本の教育の中心地だった訳です。その足利から、ひとつの大学が姿を消すのは寂しい思いがします。

 私たちも園児さんのために、より良い保育を提供し、労働環境を整え、良い先生方に来ていただける幼稚園を目指し、今まで以上に努力していきます。応援よろしくお願いします。頑張ります!