新聞報道によりますと、栃木市にある國學院大學栃木短期大學が学生の募集停止する事になったそうです。地元、足利短大に続き、また地域の大学がなくなる事になります。
少子化という大きな課題(国家的な課題)ではありますが、「仕方ないよ」で済まされる問題ではありません。少子化の影響は様々な問題を含んでいます。将来の労働人口問題もあります。年金や健康保険といった問題もあります。国家的な課題だと思います。
私が幼稚園に戻って来た頃(昭和55年頃)から、この問題は論議されていました。「少子化が進行すると園児が減る」という事で、どう対応しようか、と言う話題は出ていました。ところが「何とか集まっているから大丈夫だよ」「園児が1割減ったら、保育料1割あげればいいんだよ」という意見もありました。県内でも他の地域は、まだ3歳児の就園率が低かったので(当時は2年保育が主流でした)、3歳児に多く入園してもらえたら、何とかなる、という考えの地区も多かったようです。
ですが足利市に限って見た場合、足利の3歳児就園率は3割。保育園を合わせると5割を超えるという、全国でも3歳児就園率の高い地域だったのです。その原因ですが、織物産業が盛ん。その方法も工場で働くのでなく、家に織機を置いて、布を織る方法が多かった。だから3歳児の就園率が高い、という事になっていました。そのため、少子化の影響を3歳児就園率をあげることで対応する、という手法もとれず、大変な思いをした時もありました。
そんな経験もあるので、少子化の問題は非常に関心がありました。少子化の問題は幼稚園の園児減と言う問題から始まり、小学校の統廃合という問題を経て、大学短大の募集停止という問題になってきました。これも幼稚園と同じです。大学進学者が増えているうちは何とか頑張れたものの、進学率・就学率が頭打ちになると元々の18歳人口が減っているので学生数の減少は避けられなくなります。まだ幼稚園の場合は「家から通える範囲」ですが大学となると下宿して通学する選択肢もありますので、どうしても首都圏の大学に、という方も増えてきます。地方の大学・短大は難しくなる、という面を持っています。
私は地方の大学でも「下宿までして進学させる事は難しい。家から通える範囲にして」という家庭の事情も考慮すると、地方の人にとっての「学ぶ権利」を保証する意味がある、と思っています。ですから、足利短大に続き國學院大學栃木まで募集停止する、という決断をした事に大きな危機感を持っています。「将来の幼稚園の先生」を確保する事が難しくなる、という危機感です。
幸いにも私が大泉保育福祉専門学校の非常勤をやっていますので、学生さんの就職という面に関して言えば、大きなアドバンテージを持っています。これを生かして、よい素質を持った学生さんに就職していただき、保育の質をあげていく。これが一番正統な幼児人口の減少に対する対策かと思っています。一番地味ですが一番効果が高い方法だと思っています。これからも頑張ります。
少子化という大きな課題(国家的な課題)ではありますが、「仕方ないよ」で済まされる問題ではありません。少子化の影響は様々な問題を含んでいます。将来の労働人口問題もあります。年金や健康保険といった問題もあります。国家的な課題だと思います。
私が幼稚園に戻って来た頃(昭和55年頃)から、この問題は論議されていました。「少子化が進行すると園児が減る」という事で、どう対応しようか、と言う話題は出ていました。ところが「何とか集まっているから大丈夫だよ」「園児が1割減ったら、保育料1割あげればいいんだよ」という意見もありました。県内でも他の地域は、まだ3歳児の就園率が低かったので(当時は2年保育が主流でした)、3歳児に多く入園してもらえたら、何とかなる、という考えの地区も多かったようです。
ですが足利市に限って見た場合、足利の3歳児就園率は3割。保育園を合わせると5割を超えるという、全国でも3歳児就園率の高い地域だったのです。その原因ですが、織物産業が盛ん。その方法も工場で働くのでなく、家に織機を置いて、布を織る方法が多かった。だから3歳児の就園率が高い、という事になっていました。そのため、少子化の影響を3歳児就園率をあげることで対応する、という手法もとれず、大変な思いをした時もありました。
そんな経験もあるので、少子化の問題は非常に関心がありました。少子化の問題は幼稚園の園児減と言う問題から始まり、小学校の統廃合という問題を経て、大学短大の募集停止という問題になってきました。これも幼稚園と同じです。大学進学者が増えているうちは何とか頑張れたものの、進学率・就学率が頭打ちになると元々の18歳人口が減っているので学生数の減少は避けられなくなります。まだ幼稚園の場合は「家から通える範囲」ですが大学となると下宿して通学する選択肢もありますので、どうしても首都圏の大学に、という方も増えてきます。地方の大学・短大は難しくなる、という面を持っています。
私は地方の大学でも「下宿までして進学させる事は難しい。家から通える範囲にして」という家庭の事情も考慮すると、地方の人にとっての「学ぶ権利」を保証する意味がある、と思っています。ですから、足利短大に続き國學院大學栃木まで募集停止する、という決断をした事に大きな危機感を持っています。「将来の幼稚園の先生」を確保する事が難しくなる、という危機感です。
幸いにも私が大泉保育福祉専門学校の非常勤をやっていますので、学生さんの就職という面に関して言えば、大きなアドバンテージを持っています。これを生かして、よい素質を持った学生さんに就職していただき、保育の質をあげていく。これが一番正統な幼児人口の減少に対する対策かと思っています。一番地味ですが一番効果が高い方法だと思っています。これからも頑張ります。
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