最近また人材派遣会社から「人員に不足はありませんか?良い方がいるのでご紹介します」という電話が一日数回かかってくるようになりました。正直、迷惑です。「今、別の仕事をしているから」と断ると、何度も電話をかけてきます。「必要ないから今後かけないで下さい」と言っても、「状況は変わりましたか?」と言ってかけてきます。本当に迷惑です。
この人材派遣は、今自民党総裁選に立候補されている方のお父様が「自民党をぶっこわす!」と規制緩和を全面に、郵政民営化を錦の旗として躍進した結果、実際は日本の労働環境を「ぶっこわす!」事になったと思っています。それまでの日本は終身雇用制が中心。父が会社で働き、その給料で専業主婦の母、子ども2人を養う事ができたのです。これで良かったのでは?って思います。
旭幼稚園を例外として、どこの会社にも働きの悪い人もいるのでしょうが、3年後・5年後・10年後もある程度の生活設計ができたのです。それが規制緩和の結果、どうなったでしょう。能力のある人は年収2000万円3000万円にもなる。これがうたい文句でしたが、はたしてそのような能力を持った方はどの位いらっしゃったのか?もらっている方はいるのか?そこが問題です。
能力が高い人に高い給与を。これを裏返すと「能力のない人は安い給与で充分」という事になります。この政策を進めた方のご子息様ですが、レジの袋を有料化しました。正確に言えば「レジ袋を無料で配るなら、使用後自然に帰る素材で作ったレジ袋にして下さい」という事でした。これを裏返すと「じゃあ、自然に帰らない素材の袋なんだから有料でいい訳か」って事になる訳です。近くのスーパーですが、レジ袋不要です、と言うと総額から2円引いてくれました。同じレジ袋が今は3円しています。(おかしいぞ?計算合わないけど?)これが現実です。
で、人材派遣の話にもどりますが、このおかげて人材派遣会社が大躍進。今では保育科の生徒さんも就職したい幼稚園に自ら履歴書を持って挨拶に行く方は少なくなり、人材派遣・人材紹介の会社に登録して、お声がかかるのを待つ方も増えたと聞いています。
次に人材を紹介してもらう費用。幼稚園のファックスにも人材派遣・人材紹介の会社から毎日数通のご案内が送られてきます。「園の近くにお住まいで、お仕事を探している方」の紹介。「3人採用しても、費用は55万円ポッキリ!」というチラシ、様々です。さらに、人材紹介の会社は「その方に支払うであろう年収の3割」が紹介料の相場だそうです。一応、採用した場合でも、3ケ月以内に退職した場合は別の方を紹介してくれるようですが、3ケ月と1日で退職した場合は新規紹介の扱いです。しかも、契約成立の場合、その方には10万円の「就職お祝い金」がもらえる(もちろん、その費用も幼稚園が払う紹介料の中から出ています)。
つまり、3ケ月ごとに退職し、次の園に移る方は年会4回の転職が可能。しかも就職お祝い金4回もらえる計算です。実際にいるそうです。通称「ワタリ」と呼ぶそうです。(渡り鳥から来ているようです)
これじゃあ、いくら「早くうちの園に慣れて、立派な保育者になって欲しい」と一生懸命育てても無駄になってしまいます。これって、規制緩和の本当の使い方ではない、と思っています。
今度も規制緩和で、労働者の首を切りやすくする法案を提出する、との事です。この法案の内容が紹介されていないので、何とも言えませんが、日本の労働基準法は、変な所が厳しい。退職してもらいたいと思っても、懲戒解雇には「こんなにダメな方です」、という事を指摘しないといけない。指摘したけれど反省もなく同じ過ちを繰り返しています。だから退職して欲しいと思ってます。きちんと証拠を揃えないとできない。懲戒解雇にはベルリンの壁くらい高い壁があります。その反面、基本給の1ケ月分の解雇予告手当を出せば「明日から来なくていいですよ」と言える事になっています。ある意味、お金を払えばいいですよ、って事です。
これを思うと、これ以上何をして首を切りやすくするのか、ちょっと分かりませんが、このような法律ができると、「もっといい人材がいるだろう」と次から次へ取り換えるように採用・解雇を繰り返す企業が増え、旭幼稚園のような「良い所をいっぱい持っているから、その良い面を伸ばして、欠けている所は少しづつでいいから補えるように」という指導をする所は少数派になりそうな気がします。もっと怖いのは、務める方も自分で努力をしないで、「一応努めては見るけれど、面倒な職場だったら、もっと楽な所へ移ればいい。早くやめちゃおう」という考え方にならないか。これを危惧しています。こうなると「保育の質」が下がってしまいます。
旭幼稚園のような、良い資質を持った学生さんを採用し、園内で育て、抜群のチームワークで保育をしている園など少数派を通り越し絶滅危惧種になってしまったのか?
考えてしまう今日この頃です。
この人材派遣は、今自民党総裁選に立候補されている方のお父様が「自民党をぶっこわす!」と規制緩和を全面に、郵政民営化を錦の旗として躍進した結果、実際は日本の労働環境を「ぶっこわす!」事になったと思っています。それまでの日本は終身雇用制が中心。父が会社で働き、その給料で専業主婦の母、子ども2人を養う事ができたのです。これで良かったのでは?って思います。
旭幼稚園を例外として、どこの会社にも働きの悪い人もいるのでしょうが、3年後・5年後・10年後もある程度の生活設計ができたのです。それが規制緩和の結果、どうなったでしょう。能力のある人は年収2000万円3000万円にもなる。これがうたい文句でしたが、はたしてそのような能力を持った方はどの位いらっしゃったのか?もらっている方はいるのか?そこが問題です。
能力が高い人に高い給与を。これを裏返すと「能力のない人は安い給与で充分」という事になります。この政策を進めた方のご子息様ですが、レジの袋を有料化しました。正確に言えば「レジ袋を無料で配るなら、使用後自然に帰る素材で作ったレジ袋にして下さい」という事でした。これを裏返すと「じゃあ、自然に帰らない素材の袋なんだから有料でいい訳か」って事になる訳です。近くのスーパーですが、レジ袋不要です、と言うと総額から2円引いてくれました。同じレジ袋が今は3円しています。(おかしいぞ?計算合わないけど?)これが現実です。
で、人材派遣の話にもどりますが、このおかげて人材派遣会社が大躍進。今では保育科の生徒さんも就職したい幼稚園に自ら履歴書を持って挨拶に行く方は少なくなり、人材派遣・人材紹介の会社に登録して、お声がかかるのを待つ方も増えたと聞いています。
次に人材を紹介してもらう費用。幼稚園のファックスにも人材派遣・人材紹介の会社から毎日数通のご案内が送られてきます。「園の近くにお住まいで、お仕事を探している方」の紹介。「3人採用しても、費用は55万円ポッキリ!」というチラシ、様々です。さらに、人材紹介の会社は「その方に支払うであろう年収の3割」が紹介料の相場だそうです。一応、採用した場合でも、3ケ月以内に退職した場合は別の方を紹介してくれるようですが、3ケ月と1日で退職した場合は新規紹介の扱いです。しかも、契約成立の場合、その方には10万円の「就職お祝い金」がもらえる(もちろん、その費用も幼稚園が払う紹介料の中から出ています)。
つまり、3ケ月ごとに退職し、次の園に移る方は年会4回の転職が可能。しかも就職お祝い金4回もらえる計算です。実際にいるそうです。通称「ワタリ」と呼ぶそうです。(渡り鳥から来ているようです)
これじゃあ、いくら「早くうちの園に慣れて、立派な保育者になって欲しい」と一生懸命育てても無駄になってしまいます。これって、規制緩和の本当の使い方ではない、と思っています。
今度も規制緩和で、労働者の首を切りやすくする法案を提出する、との事です。この法案の内容が紹介されていないので、何とも言えませんが、日本の労働基準法は、変な所が厳しい。退職してもらいたいと思っても、懲戒解雇には「こんなにダメな方です」、という事を指摘しないといけない。指摘したけれど反省もなく同じ過ちを繰り返しています。だから退職して欲しいと思ってます。きちんと証拠を揃えないとできない。懲戒解雇にはベルリンの壁くらい高い壁があります。その反面、基本給の1ケ月分の解雇予告手当を出せば「明日から来なくていいですよ」と言える事になっています。ある意味、お金を払えばいいですよ、って事です。
これを思うと、これ以上何をして首を切りやすくするのか、ちょっと分かりませんが、このような法律ができると、「もっといい人材がいるだろう」と次から次へ取り換えるように採用・解雇を繰り返す企業が増え、旭幼稚園のような「良い所をいっぱい持っているから、その良い面を伸ばして、欠けている所は少しづつでいいから補えるように」という指導をする所は少数派になりそうな気がします。もっと怖いのは、務める方も自分で努力をしないで、「一応努めては見るけれど、面倒な職場だったら、もっと楽な所へ移ればいい。早くやめちゃおう」という考え方にならないか。これを危惧しています。こうなると「保育の質」が下がってしまいます。
旭幼稚園のような、良い資質を持った学生さんを採用し、園内で育て、抜群のチームワークで保育をしている園など少数派を通り越し絶滅危惧種になってしまったのか?
考えてしまう今日この頃です。
コメント