自民党の総裁選挙が終わりました。私個人としては、地元の茂木敏充さんになって欲しかったのですが、残念な結果になってしまいました。いつか栃木県から総理大臣出したい!と思っていましたが、今回も叶わなかった事が残念です。(お隣の群馬県と、どうしても比較してしまいます…)栃木県からは過去にも渡邊美智雄さん、船田元さんが総理候補と言われていましたが…。

 その後、自民党の総裁として、高市早苗さんが選ばれました。その就任の演説ですが「馬車馬のように働く」「ライフワークバランスは捨てる」という、国民のために働く、という強い決意を述べられておられました。今までの自民党は「経済を再生する」「強い日本を作る」「政権維持」など、どちらかと言えば「党の都合」「イメージ的なメッセージ」を前面に出される方が多く、その意味で新鮮でした。と同時に期待感も高まります。ところが、過労死を問題にしている弁護士の皆さんからは「ライフワークバランスを無視するとは、どう言う事だ」「過労死した方々の気持ちを踏みにじるものだ」「トップがこれでは、超過労働を押し付けるようなものだ」等々の批判が出ています。これ、私は違うと思います。

 先ず「馬車馬のように働く」とは、国会中に居眠りするような議員は要りません。あなたの仕事は何ですか?国民に選ばれた方々なんですよ、一生懸命審議して下さい、というメッセージだと私は受け止めました。国会議員なのですから、ある意味当然です。
 次に、ライフワークバランスの問題ですが、重労働を他人に押し付ける訳ではない。自民党の総裁になった以上は国民のために働きます、というメッセージと受け止めました。自民党を再生する、でないのです。党の都合でなく、国民のために働くと宣言したのです。ここまで言い切った方は、私の記憶にはありません。トップとはそう言うものなのです。それを「過労死を助長する」等々、ちょっと発言の真意を汲み取って欲しいなあ、と感じました。

 トップとは、最も仕事がきつい部分を担当するからトップなのです。幼稚園でも土曜日、保育をやっていますが、必ず1回は顔を出して、様子を見るのもトップの仕事。(土曜出勤する事になります)
一日の仕事が終わり、最後にぐるっとひと回りして、鍵の確認、電気の確認をするのもトップの仕事だと思います。
早朝に鍵を開ける必要があった時も、夜中であっても急用があれば出ていくのがトップなのだと思っています。
鍵当番の先生に任せるのではない。そこをやるのがトップなのだと(私は)思っています。
 その意味で、高市さんが発した強いメッセージは自分自身を鼓舞する言葉であり、決意を述べたのであり、これを国民に押し付けるものではない事、わからないのかなあ…。弁護士の先生方、ちょっと日本語のボキャブラリーが不足しているんじゃないか?と思った次第です。

 今、この国に求められている事は経済の再生です。所得が伸びないのに物価があがっていく、という悪循環をどこで断ち切るか、という問題です。案として103万円の壁、130万円の壁を170万円くらいに引き上げる、という政策が提案されています。とても良い事だと思います。この政策が現実になれば、もう少し働く事で手取りが増える。そのお金で食事に行ったり、新しい服が買えるようになり、経済が回るようになるはずです。そしてもう一つ。だんだん高額になっている社会保険料を下げる事も考えて欲しいのです。そうすれば、もっと手取りが増えます。

 でも、そこで問題になるのが、お子様がいる家庭はどうするの?という問題です。これを受け止めるのが私たちの仕事になります。旭幼稚園の場合、午後6時半が保育終了時間ですが、この時間までしっかり保育させていただきます。子育て支援と言う意味で、皆さんが安心して働けるよう、この点に関しては誠心誠意、保育させていただくつもりです。ただ、国にお願いしたいのは、これだけ頑張ってくれる先生方に、労働に見合った給与が払えるよう、補助金を増額していただけると助かります。