いつの間にかもう12月。町ではクリスマスソングが流れる季節となりました。
幼稚園では、発表会に向けて元気に練習しています。発表会というもの、私達は「表現活動を通じて、園児さんの成長を確認する場所」と位置付けています。劇や遊戯、合奏合唱といった表現活動を見ていただく事で、「こんな事ができるようになりましたよ」というサインを見ている方に送ります。そのサインを受けた方々が温かい拍手で応じてあげる、「感情のキャッチボール」があるから「表現」なのだと思っています。言語による表現、歌や合奏と言った音楽表現、遊戯といった身体表現、様々な表現方法はあるものの、その根底にあるものは「見て下さい」という思いと「よくできましたね」という思いが交錯する所に意味があると思っています。

  私ももう何十年もこの仕事をしていますが、若い頃参加した研修会で、同じグループの方が言った一言が忘れられません。たしか就職して2年目か3年目の先生だったと思います。「うちの園は行事が多すぎて保育ができないんです」

  私、はたと考えてしまいました。行事って、そんなに悪者なんでしょうか?保育を邪魔する程不要のものなんでしょうか?保育と行事は相反するものなのでしょうか?

  私は「保育」の中から生まれたもの・毎日の生活の中で生まれたものを、発表と言う形で表現する事に意味があると思っています。毎日の保育の中で生まれたもの、子ども達が「やってみたい」と思うものを形にするから教育になるのだと思っています。幸い、わが旭幼稚園の先生方は、この意味がよくわかって下さり、遊戯の種目を決めるのも、子ども達が「今」興味や関心を示すものを素材にして下さったり、劇にしても様々な絵本や紙芝居を見せた中で、子ども達が「やってみたい」と言うものを素材にしてくれています。しかも、配役は子ども達が「やりたい・なってみたい」ものを自分で選んでいます。だから、参加する意欲があふれています。なり切って演じています。だから楽しいのです。
 実際、年少さんでも、お隣のクラスの遊戯まで完全コピーしてしまったり、年中年長さんに至っては、位置交換までやってのける人も少なくありません。これもリハーサルで市民プラザをお借りしましたが、あのい場所で、あのステージで発表するという意識が高まった事も要因と考えています。毎年そうなのですが、リハーサル以降の練習「盛り上がり」が半端ありません。そして皆さん楽しそうに遊戯や劇を演じています。

  乳児さんの発表会は風邪を引いたお友達が多かったため、延期させていただきましたが、14日の発表会は園児さんの「やる気」と「熱意」を感じ取っていただければ、と思っています。そして精一杯の熱演に大きな拍手で応えていただければ、最高の「表現活動」になると思っています。ご家族の皆様、発表会、楽しみにしていて下さいね。