今日もコロナネタになってしまいました。幼稚園のほうは、バタバタの中でもなんとか落ち着いた雰囲気で保育ができるようになりました。これも2~3年前から取り組んでいた「望ましい10の姿」という幼稚園教育要領に従った保育を、どう具体的に展開するか、という難しい課題を職員とともに実践したからできた事だと思っています。


 幼稚園という所は、教育機関ではありますが、本当の意味での教育を行っている所だと思っています。つまり、小学校以上の教育では「教えるべき内容」が決まっていて、「1年生は漢字をいくつ覚える」という事が決まっています。ですが幼稚園はこのような内容が決まっていない。「心身の発達を助長ところ」する所と定められています。「ここまで伸びたね」という「伸びしろ」を大切にしています。入園時、10点だったものが、卒園時90点になっていた。80点伸びたね。これを認めてあげられる所が幼稚園です。でも小学校以上は教えるべき内容、覚えないといけない事項が決まっています。だから小学校卒業時、100店でないといけない。だけど人間というもの、得手不得手があります。どんなに努力しても10点だった人が70点まで伸びたとします。幼稚園なら60点も伸びたね。良く頑張ったね、という話になりますが、小学校の場合は「まだ30点足りませんね」という事になります。


 人によっては東大に受かる人がいる。同じ人間、あなたも頑張れば東大に行けるはずだから頑張れ。100メートルを10秒で走る人がいる。練習すればあと5秒短縮できるはず。極論ではありますが、これが小学校以上の日本の教育なのです。


 今日のニュースによれば、コロナウイルス第2波・第3波が来た場合に備えておきなさい、という通知があったようですが、ネットでは即「オンライン授業をやるべきだ」という意見が飛び交っていますが、家庭でWifi環境が整っている家ばかりでない。オンライン発信できる学校ばかりでない。子供が2人・3人いる場合、それぞれにタブレットがないと、オンライン授業時間が重なったとき、授業が受けられないという事になります。


 こう考えたら、私個人は9月入学に賛成なのですが、現在の様子を見るとこれも難しい。だったら今年は「特例」として、できる範囲で授業を行い、そこまでを範囲として高校受験・大学受験を行うしかないような気がします。もし、1月2月にコロナが再度流行したら、入試そのものができなくなる可能性だってあります。


 悩ましい問題ですね。