新型コロナウイルスは世界の「常識」を変えようとしています。昔読んだ本の中に、地球上で生活えきる人数は限られている。だから増えすぎると「はやり病」とか、天変地異とかが起きて、その時代にふさわしい人数になるよう、神が調整しているのだ、という話が書かれていました。
中世ではペスト。わが国では江戸時代のコレラ。その他、様々な病気が世界中に蔓延しましたが、人類はそれをも克服して、しっかり生き延びています。でも、今回の新型コロナウイルスは、とんでもない変化を引き起こしました。

先ず、「マスクなんて効果がない」と言っていたWHOもマスクの効果を認め、世界中にマスク着用の流れを作りました。「ソーシャルディスタンス」という言葉も登場しました。この言葉は完全に市民権を得ましたね。だって砂場で遊んでいる園児さんも「ソーシャルディスタンスを取らないといけないよ」って会話が出ている位ですから。


手洗い・うがいも世界中に新しい習慣として定着しました。今まで会議や研修会で、「人が集まる」ことが「アタリマエ」だったのに、Zoomを中心としたリモート会議もかなり普及してきました。テレビもリモートが主流になっていて、今までのスタジオに出演者が集まって作っていた番組も変化が求められています。今のデジタル処理システムをうまく使えば、今までと同じような背景で、全員が集まっていなくても「それらしく」番組が作れるようになった、という事なのでしょう。


 そうなると、私たち幼稚園と言う業界も変化が求められているような気がします。例えば育児相談なども、リモートで充分じゃない?って事になります。幼稚園連合会の会議も、これからはリモートという時代が来るような気がします。ただ、保育自体は人と人がかかわる事で成り立っている面が大きいため、即時にリモートという訳にはいかないでしょうが、徐々にこの方向へ向かっているような気がします。


そうなると、園児募集や職員の募集・面接もリモート主体になりかねません。ある面では便利になりましたが、最も大切な「雰囲気」とか「気迫」などと言う言葉が死語になってしまいそうで、そこが怖い所です。