12月11日、12日の2日にわたり、足利市民会館を会場に開催されました第46回発表会でしたが、無事に終了する事ができました。
今回は新型コロナウイルス感染防止の観点から「学年別開催」とさせていただきました。本来なら祖父母の皆様にもご覧いただき、お孫さんの演技を見ていただきたかったのですが、国・県や市のガイドラインに従い、参加人数を制限せざるを得ず、楽しみにされていた皆様には本当に申し訳なく思っております。

 今回の発表会、新型コロナウイルスの影響もあり、練習時間など、制約が多い中、先生方が工夫して下さったおかげで、本当に楽しく・なごやかな発表会になったと思っています。

 私は発表会とは「幼稚園での生活の様子を発表するもの」と思っています。こう言うと「毎日劇はやってないでしょう。あんなものヤラセですよ!」という方が(少数ながら)いらっしゃることも承知しています。ですが、例えば「間隔をとる」という事を毎日の生活の中で行っているから、劇や遊戯でも隣の人と間隔を取れるようになる。真っすぐ並べるのも、毎日「並ぶ」という動作をしているから、舞台の上でも並べる。
自分で「真っすぐになるのはどうしたらいいか」を考え・行動していないと、いちいち先生が立つ位置を指示しないといけません。つまり、全ての動作が日々の生活を発展させたものである、という考えです。ですから、歌も合奏も、鍵盤ハーモニカもそう。劇は「ごっこ遊びの発展したもの」。そう考えています。だから皆が一体となった演技ができるのだと思っています。

 今年は「劇」ですが、「もっと芝居をしよう」「子ども達の考えを取り入れよう」をテーマとしました。例えば「村の人が集まっているシーン」などは直立不動で立っている訳がない。お隣の人とおしゃべりしたり、動き回ったりしているはず。だから「どうしたらワイワイガヤガヤしているシーンができるか」を子ども達に考えてもらおう、という事を行いました。まだまだぎこちない演技ではありましたが「自分たちで考えて演技した」という試みを見ていただければ幸いです。

  また、今回の発表会が足利市民会館を使っての最後の発表会となります。足利市民会館は来年6月をもって営業を終え、取り壊しとなるそうです。旭幼稚園が、第5回記念発表会の会場としてお借りして以来、41年間使わせていただきました。想い出多い会場でもありますし、旭幼稚園の発表会は市民会館を使うと言う前提だった所もあります。来年度以降については未定ではありますが、今までの歴史を大切にしながら、新しい環境の中で子ども達が輝ける発表会にしていきたいと思っています。

発表会終了にあたり、ご協力いただきました全ての皆様に感謝申し上げます。

園長  井上智賀