今回は「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」の中から「自立心」について取り上げます。幼稚園教育要領によれば「身近な環境に主体的に関り様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる」と記載されています。
これは主体的に生活する中で、自分がやりたい事・しなければならない事を自覚する事。そのうえで自分がやり遂げるためには、集中しないといけない事。試行錯誤し、どれが最良の方法か考えるようになる。これが大切なのだ、という事です。
この事は一見すると運動面を主とした活動を思われがちですが、考える・やってみる・失敗したら、その原因を考える、という学習活動にも通ずる大切な「経験・体験」なのです。
全ての活動がうまく行く事ばかりではありません。途中で止めてしまおうと思う事もあるでしょう。そこを「もう少し頑張ろう」「どうすれば失敗しないか、もっと良い方法はないだろうか」と感がえる事。この「工夫」が大切なのです。そのためにも、子どもが頑張っている時は「見守る」ことも大切です。どうしてもできない場合は、大人が見本を見せてあげる事も重要です。はげます事も良いでしょう。
このような中で「やってみたら、できた」という達成感。できた事に対する周りの称賛が次への活動のエネルギーとなり、新たな挑戦へとつながっていきたいものです。
旭幼稚園のパンフレットなどに「自分の考えや行動に自信をもって取り組める子どもの育成」という目標が掲げられていますが、これも単なるスローガンでなく、ここからきているのです。
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